「北Q7」発展的解散のお知らせ

北九州診療情報管理勉強会は2014年5月に生まれ、今年で10年目を迎えました。北九州市は七つの区からなることから愛称を北Q7として、この間皆様のご支援があって、計18回の勉強会を開くことができました。

日本診療情報管理学会の学術大会や日本診療情報管理士会の全国研修会に出張参加することが難しい方々の存在も考え、旬のトピックスから普段疎遠な領域からのヒントに満ちた講演など(時には恐縮ながら小生のムダ話も)、北九州の診療情報管理士に勉強の機会をお届けすることで、地域の診療情報管理の向上を目指してきました。そしてなんとか皆様の期待に応えてこられたのではないかと思っています。

また、その後の懇親のひとときは、普段は孤独なこともある診療情報管理士の皆さんの、情報の交換や相談相手を見つける場としても有意義な親睦の機会、との声を戴いてきました。私もとっても楽しみでした。

でも、2020年が節目の年になりました。

新型コロナ感染症の蔓延で、みんなが集まる勉強会も懇親の場も開催は不可能になりました。当勉強会に限ったことではありませんが、インターネットを利用するいわゆるWEBを介した勉強会に移行せざるを得ませんでした。でも、WEB講演って隣の人との雑談や耳打ち、ちょっとした立ち話ができないんですよね・・・。

一方で、直接会場に足を運ばなくても、その気になればWEBを介して遠方の講演に参加することも可能になりました。

個人的にも私の環境が変わりました。2020年3月で北九州市立医療センターを定年退職し、初めて民間の療養型中心の病院に仕事の場が移りました。そして、現在の診療情報管理の常識に追いつけていない実情に接して、おそらくこの問題は当院だけのことではないのだ、と思い当たりました。

講演に参加する環境の変化と、北九州の医療機関の診療情報管理の底上げに想いを馳せたとき、今一度勉強会のあり方を考え直したいと考え、第18回の勉強会をもって北Q7は一旦発展的解散に踏み切ることに致しました。

これまで参加して下さった皆様、講演を快諾して戴いた講師の皆様、いろいろと準備(資料の印刷、参加者の確認、当日の案内看板の設置や受付からWEBでの段取りまで)に手弁当で奔走して下さった歴代の役員の方々、講師との折衝に当たって下さいました関川千鶴子様、折にふれて貴重な助言を下さいました山下裕幸先生に、改めて御礼申し上げます。そして、ほとんどの勉強会を至極便利で機能的な小倉記念病院の講堂で開催できましたこと、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

これからのことですが、北九州の診療情報管理のさらなる向上に寄与する、何らかのつどいの場を改めて作りたいと思っております。突然お声をかけるかもしれません。皆さん、そのときは力をお貸し下さいね。

また皆様にお会いすることを祈念して、2024年1月をもちまして北Q7は一旦発展的解散致します。ありがとうございました。

北九州診療情報管理勉強会 会長
三木幸一郎